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Emacsが主戦場。学生エンジニアの技術系ブログ

【ブロックチェーン討論会】京都で行われたブロックチェーン勉強会に行ってきました

TL;DR

  • ブロックチェーン
    • 技術的にすごい革新を起こしたわけじゃない
    • 「中央集権ではない」が「完全な非中央集権ではない」
  • 現在:今まで国や大企業を信頼してきて成り立っている
  • ブロックチェーンが作る未来:プロトコルを信頼して成り立つ

注意

決してブロックチェーンを否定する記事ではありません!

今日勉強会に来てた人たちで議論したことをそのまま載せています。

ただし、ブロックチェーン初心者の僕が発表とその後の議論を聞いて、

自分の言葉で まとめたものです。

したがって、発表者の方の意見から少し違う方向にいってしまっているところがあるかもしれません。

その点はご了承ください。

そして、間違っていることや意見があれば、ぜひコメントで教えてください!

勉強会情報

キーノート ざっくりまとめ

1. IOSTという企業の紹介とどういうことをしているのか

発表者:M.Oさん(IOSTの社員の方、本名フルネームだったためイニシャルだけの表記です)

概要

IOSTが採用しているコンセンサス・メカニズム

  • PoB(Proof of Believability)
    • 10分に1回行われる投票 および ネットワークへの貢献により 貢献度(Servi) が貯まる
    • Serviをたくさん貯めることでブロックプロデューサーになれる
      • ブロックプロデューサー:ブロックを作れる人
      • ブロック作成時にServiを消費するので、特定の人がめちゃくちゃServi持ってる状態が起こりにくい = ブロックプロデューサーがどんどん交代する(はず)
  • 1度に選ばれるプロデューサーは17ノード
    • 17ノードという数字に意味はありそうだが、ちゃんとした理由は明かされていない
    • ちょっと前まで21ノードだったらしいが、いろいろ検証した結果これに落ち着いたらしい
      • 分断体制的に17ノード? → 素数だとネットワーク分断されても1ノードだけになる可能性が低い?

Slackコミュニティ あるよ

ブロックチェーンの活用事例

よく言われるとこで言うと

  • 偽造/真正制
  • マイクロペイメント
  • P2P売買
  • デジタル所有権/公平な決済メカニズム

中でもIOSTが注力する分野

感想

PoWでは、ブロック作成者が特定の人に固まりやすいという問題があり、

近年、EOSといった他のコンセンサス・メカニズムが考えられているそうです。

今回のPoBは、そのEOSに似ているそうです。

EOSには少し問題があるようで、

やり方次第ではブロック作成者が偏ってしまうらしい。

したがって、PoBでもブロック作成者が

特定の人に寄っていってしまうのではないか?と議論になっていました。

結論は出ず。でしたが、

もう少し(12月?)でgo-iostのドキュメントを更新されるそうで、

その中にPoBに関する記述もあるそうなので、要チェックですね!

developers.iost.io

2. 私が思うところのブロックチェーンとは

発表者:運営の方(名前の表記を見つけられず…)

When do you need blockchain? の内容を見てみる

じゃあ何がすごいの?

↓ 合意形成アルゴリズムがイケてる ↓

いろいろな合意形成アルゴリズム

  • リーダ選挙問題
  • 2人の将軍問題
  • ビザンチン将軍問題
  • 2フェーズコミット
  • Paxos/Raft
  • PBFT

などなど

上述の合意形成アルゴリズムにより

我々が信頼する対象が変化する ↓

信用主体

とはゆっても、「完全に管理主体がない」というのは無理だろう。

だから、せめてプラットフォームのコードを公開するといった透明性を高める活動が必要。

ブロックチェーンのメリットとそこから導き出せるブロックチェーンの未来

  • メリット

    • 価値の可視化
      • どんなデータに価値があるかなどは大企業を中心に決まっている。ブロックチェーンを介すれば、お金を介さずに価値を見いだせる。
    • 独自経済圏の形成
      • 同じ価値観、利害が一致するもの同士で経済圏を作れる
    • データの公共化
      • 私企業によるデータ収集とは異なり、公にデータを蓄積・共有できる
      • データは企業のサーバに持つんじゃなくて、ブロックチェーンにのせておいて、それを企業がもっていく形式(悪用した企業・人に罰則をつけれたらなおよし)
  • 未来

    • ある特定の大企業だけが情報を持つのではなく、公共の場所にデータを置いておく
    • 欲しい企業はトークンを支払い持っていけばいい
    • どのデータに価値があるは大企業が決めるのではなく、各企業が決めれる
    • 高いお金をかけて自社サーバを用意し、データを貯める必要もない
    • この仕組みは、ブロックチェーンという 大企業を信頼するのではなく、プロトコル(合意形成アルゴリズム)を信頼する技術があるからこそ成り立つ!

参考サイト

  • 私達はいつこの技術を使うべきか?国連ブロックチェーンイベント alis.to

  • (他にもあげてくださっていましたが、メモできず… 資料をあげてくださることに期待)

感想

僕自身、ブロックチェーン初心者ということもあり、なかなか難しい話でした。

でも、話を聞いて、ブロックチェーンが従来技術と比較して何が違うのか、

どういったメリットがあるのか、少し分かった気がします。

もっとブロックチェーンに関する知見を深めないといけないですね。

総評

ブロックチェーンって何に使えるの? どこがすごいの?状態だったため、

まずは、もっとブロックチェーンについて知りたい!と思ったのが、

今回の勉強会に参加した理由でした。

やはり、僕自身、ブロックチェーンに関する知識が少ないために

まだブロックチェーンの本質が見えておらず、

使い道やメリットが見えにくくなっているのだなと実感しました。

今後もブロックチェーンについて、どんどんキャッチアップしていこうと思います。