【ブロックチェーン討論会】京都で行われたブロックチェーン勉強会に行ってきました
TL;DR
- ブロックチェーン
- 技術的にすごい革新を起こしたわけじゃない
- 「中央集権ではない」が「完全な非中央集権ではない」
- 現在:今まで国や大企業を信頼してきて成り立っている
- ブロックチェーンが作る未来:プロトコルを信頼して成り立つ
注意
決してブロックチェーンを否定する記事ではありません!
今日勉強会に来てた人たちで議論したことをそのまま載せています。
ただし、ブロックチェーン初心者の僕が発表とその後の議論を聞いて、
自分の言葉で まとめたものです。
したがって、発表者の方の意見から少し違う方向にいってしまっているところがあるかもしれません。
その点はご了承ください。
そして、間違っていることや意見があれば、ぜひコメントで教えてください!
勉強会情報
- イベント名:Blockchain Kyoto #09
- 主題:ブロックチェーンに関する発表
- イベントリンク:blockchain-kyoto.connpass.com
キーノート ざっくりまとめ
1. IOSTという企業の紹介とどういうことをしているのか
発表者:M.Oさん(IOSTの社員の方、本名フルネームだったためイニシャルだけの表記です)
概要
ブロックチェーンプラットフォームを作っている会社
- 本社:シンガポール iost.io
- go-iost
- ブロックチェーンプラットフォーム github.com
- テストネット公開中
- 今年 12月ごろに バージョン2.0 をリリース予定
- 来年2月にメインネットを公開予定
ブロックチェーン関連のサービスを作りたい企業さんに代わって開発を請け負う
IOSTが採用しているコンセンサス・メカニズム
- PoB(Proof of Believability)
- 10分に1回行われる投票 および ネットワークへの貢献により 貢献度(Servi) が貯まる
- Serviをたくさん貯めることでブロックプロデューサーになれる
- ブロックプロデューサー:ブロックを作れる人
- ブロック作成時にServiを消費するので、特定の人がめちゃくちゃServi持ってる状態が起こりにくい = ブロックプロデューサーがどんどん交代する(はず)
- 1度に選ばれるプロデューサーは17ノード
- 17ノードという数字に意味はありそうだが、ちゃんとした理由は明かされていない
- ちょっと前まで21ノードだったらしいが、いろいろ検証した結果これに落ち着いたらしい
- 分断体制的に17ノード? → 素数だとネットワーク分断されても1ノードだけになる可能性が低い?
Slackコミュニティ あるよ
ブロックチェーンの活用事例
よく言われるとこで言うと
中でもIOSTが注力する分野
- ゲーム
- サプライチェーン
- 教育
感想
PoWでは、ブロック作成者が特定の人に固まりやすいという問題があり、
近年、EOSといった他のコンセンサス・メカニズムが考えられているそうです。
今回のPoBは、そのEOSに似ているそうです。
EOSには少し問題があるようで、
やり方次第ではブロック作成者が偏ってしまうらしい。
したがって、PoBでもブロック作成者が
特定の人に寄っていってしまうのではないか?と議論になっていました。
結論は出ず。でしたが、
もう少し(12月?)でgo-iostのドキュメントを更新されるそうで、
その中にPoBに関する記述もあるそうなので、要チェックですね!
2. 私が思うところのブロックチェーンとは
発表者:運営の方(名前の表記を見つけられず…)
When do you need blockchain? の内容を見てみる
じゃあ何がすごいの?
↓ 合意形成アルゴリズムがイケてる ↓
いろいろな合意形成アルゴリズム
- リーダ選挙問題
- 2人の将軍問題
- ビザンチン将軍問題
- 2フェーズコミット
- Paxos/Raft
- PBFT
などなど
上述の合意形成アルゴリズムにより
我々が信頼する対象が変化する ↓
信用主体
とはゆっても、「完全に管理主体がない」というのは無理だろう。
だから、せめてプラットフォームのコードを公開するといった透明性を高める活動が必要。
ブロックチェーンのメリットとそこから導き出せるブロックチェーンの未来
メリット
未来
参考サイト
感想
僕自身、ブロックチェーン初心者ということもあり、なかなか難しい話でした。
でも、話を聞いて、ブロックチェーンが従来技術と比較して何が違うのか、
どういったメリットがあるのか、少し分かった気がします。
もっとブロックチェーンに関する知見を深めないといけないですね。
総評
ブロックチェーンって何に使えるの? どこがすごいの?状態だったため、
まずは、もっとブロックチェーンについて知りたい!と思ったのが、
今回の勉強会に参加した理由でした。
やはり、僕自身、ブロックチェーンに関する知識が少ないために
まだブロックチェーンの本質が見えておらず、
使い道やメリットが見えにくくなっているのだなと実感しました。
今後もブロックチェーンについて、どんどんキャッチアップしていこうと思います。